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2006年07月30日

●崖っぷちはどちらかというと我が社。

ドビュッシー 「亜麻色の髪の乙女」。
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IT人材育成で日本はがけっぷち
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060629/242061/


経団連の試算によると、産業界には毎年新卒者として一流のIT人材が1500人程度必要だが、現状ではほとんど確保できていない。新卒者のうち即戦力になるIT人材はわずか1割にすぎず、新卒者向けのIT研修を受けても業務をまっとうできない人材が約2割もいる。とりわけ、ITのコア技術であるソフトウエアの開発者不足が深刻だという。講演で張会長は、「今回の取り組みに否定的な意見もあるが、IT人材不足は差し迫った危機として産学官の共通認識であるのは間違いない」と警告した。



残業代カットを叫んでいる人が社長やってるところの会長さんが講演したそうだ。優秀な人材を育成し、そいつらは抜群の生産性を発揮し残業無しで高度なアウトプットを提示しそれを盾に残業代ゼロという究極の錬金術にたどり着く気か、なんて勘ぐってしまうがそれはさておき。即戦力という立場をどこらへんに設定するかにもよるんだが、面倒を見る必要のない人材と定義するならば、大学において次のトレーニングをして欲しい。


・報告・連絡・相談を軸としたコミュニケーションスキルの構築。
・現状の問題点を把握する(把握するということは探す)癖づけ。
・何が必要か、何をすべきかを自分で考える癖づけ。
・商用、公用システムの構築、リリース、保守。(四年次にはプロジェクト管理)


自律と課題管理と基本的な開発スキル、そして、ある程度の経験。これだけ教えてやって欲しい。
個人的には上から順に重要な資質だと思う。四番目は机上や趣味じゃなくて、とりあえず簡単でもいいから現場を経験しといて欲しいという願いから。商用は厳しいというなら大学のシステムを学生に作らせたらどうだろう。


この頃のIT業界は開発期間と反比例して仕事が難しくなってきていて、なかなかリスクを犯せないし間接作業もできることなら避けたい現状にあると思っている。新人とその教育なんてのは思いっきりリスクで間接作業だったりするので、そこらへんがおざなりになりなかなか育たない。そういう意味ではそこらへんを大学側で担ってもらえるなら企業としては願ったりかなったりかななんて思う。基本的なところは大学までに身につける。企業はそれを伸ばすための場所であるという役割分担の変化が必要なのかもしれない。あとは大学生がどれだけ真剣に取り組んでくれるかなんだろうけど、大学に行ってない俺はそこらへんがサッパリわからないので言及できません。高校時代、「四年間遊ぶために勉強してるんだ」て豪語してた馬鹿もいたがどうなんだろうね。


ところで、秋山咲恵が言ってるように人を育てたければ目の前にハードル置いて越えさせるしかないと俺も思っていて、俺の下に来た新人君にも頑張らせてるけど、ウチの部は別プロジェクトが跡形も無いほど大炎上していて、上期とんでもない赤字が出てしまうそうで、そのあおりを食って「新人をそんなに働かせるな」というお達しが出てる。その正体は単なる中小企業でも、後ろに大看板がある会社は一年目でもそれなりの単価が発生していて、要は費用対効果が悪い、出ていくカネとアウトプットのバランスが取れない、と。だから早く帰せ、と。


ちょっとでも赤字を減らしたい現状、首周りも冷ややかだろうしその要請はわからなくも無いが、いまさらそれでどれだけ取り返せるだろうか、なんて考えると残念ながらそのご意見には従えないなあ。ただでさえ先細り気味のわが社からすれば、若い人間の育成ってのは何物にも増して重要なことだと俺は思うので、業務命令でも降りてこない限り従うつもりはないし、業務命令と言われたところで、「我が社における若手育成プランを聞かせてくれ」とつっかかるだろう。今はそんな場合じゃない、と言われたら、今とか先とかそういう話ではないと切り返す。会社で「ゆとり教育」なんてナンセンスにもほどがある。とにかくやらせて育てるしかない。赤だろうが黒だろうが、それを理由にゆらいでいい問題じゃないんだ。


刹那的な施策を講ずる会社は刹那的な会社になる。
常に綱渡りのような経営をすればいつか縄を外れるときがくる。
会社経営とは「会社を継続すること」であり、まったく相反するものである。
そして会社を継続することとは、人材を育てることに行き着く。




夏の暑い日、鼻毛カッターと鼻毛切ばさみが散乱する場所でそう思いました。




Posted by copoo at 2006年07月30日 14:52
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