2005年03月21日
●【改版】 稚内の片隅で色々と叫ぶ。
結局誰も話を聞いてくれないから日記を書くことにした。
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営業で稚内に来ている。稚内の片隅の公民館だ。
元はといえば、ウチの事務所に所属している別の歌手(結構有名)にオファーが来てそいつが断って、更に次が断って、徐々に徐々にランクが落ち最後誰でも良いからという話になって、幸夫と三郎に落ち着いた。一番下まで落ちてきたというわけだ。大した儲けにもならないが数週間ぶりのまともな仕事というわけで、幸夫も三郎も空回りしそうな気合の入れようだった。
で、空回りした。
「ふたりのビッグショー」と銘打たれた「リサイタル」は幸夫と三郎が交互に持ち歌を歌い、MCついでに相方を紹介するスタイルで延々2時間続いた。その場にいた客からすれば詐欺にあったようなものだったと思う。宣伝の回覧には写真も無く、ただデカデカと「夢の競演!あの幸夫と三郎がやってくる。」と書かれていただけだった。でやってきてみれば、どこぞの馬の骨が、聞いたことも無い歌と下ネタ満載のトークを繰り広げるわけで、久しぶりの娯楽に目を輝かせてやってきた彼らの純真な心も、ショーの始まりと共に地に落ちたのがわかった。
一曲目から三郎が叫ぶ「吾作」。続いて「祭りだわ」。
自信作だって言ってた。
尊敬する北島御大の「祭り」に、あみんの「待つわ」を大胆にフィーチャリングさせたとか。
そりゃパクリじゃねえのか。
見逃しがちだが「吾作」もだ。
その後、上気した顔と満足げな笑みと燃え上がるトーク。引きまくる客のコントラストも見事に幸夫登場。冷え切った場の空気も何処吹く風。満足げに歌い語り踊る。空気が読めないってのも重要な資質だと知る。読んだうえでこの態度なら衣笠もビックリの鉄人だ。
客の拷問が終わったら今度は俺の拷問だ。
終了間際、舞台袖を抜けて公民館の玄関で準備。下駄箱前に机を置いてのグッズ販売が俺の役目だ。冬の北海道でひとしきりテンションの下がったジジババ相手に、今まさに目の前でのうのうと歌っていたこの世の敵とも言うべき野郎どもが満面の笑みで中央に陣取ったTシャツを売るのだ。アンケートと共に。
メンチと文句と皮肉と無視のサンドバッグに早代わりの瞬間だ。さすがに慣れたけど。この頃。
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